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2010/07/05

MIWA

2010/07/05 げげげ

梅雨、
確かにじめじめ(湿々)、むしむし(蒸々)なんだけど、毎日出る大量の洗濯物を
除湿機っていう、近代文明の賜物やら、お部屋干しでも臭わな~い!とかいう抗菌洗剤の
おかげで、ストレスをあまり感じることなくしている。

 毎日TVから流れるニュースによって、世に中の関心事もどんどんかわる。
相変わらず興味のない芸能人のどうでもいいことから、政治では選挙のための
公約がどうしたこうした…、そういうことは、さっさとスルーして
カメルーン戦から急~に風向きがかわって 注目を集めているワールドカップを
しっかりホールド。
ベスト8をかけたパラグアイ戦を、今大会初めて始めから終わりまで観た事で
完全に『なんちゃってファン』になってる私。
『負け方は大事』
記憶に残る負け方があるんだなぁ。
そういえば、昨年夏の日本文理の試合もそうだった。

繰り返される映像、監督や選手達のエピソード。今だから話せるはなし…、
情報が一気に流れ出す。
何かについて(誰かについて)情報が多ければ多いほど、好意をもちやすく、
それを嫌いなうちは、まだ全然情報が足りないらしい。(受け売りの知識だけど…)

こんな風に、思いがけず興味を持って一気にのめり込んで行く(ハマる)ことを
実感して『なるほどな』と思う。

でも本当は、嫌いや苦手意識を変えるための方法(考え方)のひとつであって、
好きになる努力をするためにー、簡単に嫌いといわないためにー、必要ってだけじゃないの???

だって、よく知らないうちからなんか大好きってことあるよね。情報量は必ずしも比例しいない…。
知り過ぎない方が絶対幸せだ と思うことが私にはよくある。

人に限らず、仕事でなければ(と思わなければ)自分から情報を仕入れることをしないかもしれないって事もあるな…。
まぁ~そういう意味で私にとって仕事(やらなければいけないこと)は大事なんだろう。
興味からくる『なぜ?』『どうして?』よりも、自身の心の小ささゆえ受け入れられない
『なぜ?』『どうして?』から、始まることが多かったねぇ、これまで。

好きになるのに理由は要らないけど、理由がないのに嫌い と言っては申し訳がない
と思うほうだ。
やってもいないのに向いてないとか言っちゃうのもダメだね。

さて、
この三ヶ月、どっぷりとNHK朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』にハマっている。(キープ)
その間、貧乏→けっこう貧乏→かなり貧乏→まだ貧乏といった感じのドラマ設定は
かわらない。 何度も米びつの底を見た。お茶が無くて、来客に白湯を出す場面。
質屋のシステムがざっくり解った。
本当に厳しい状況や心境を想像して切なくなった。
なのに、不思議とあまり悲壮感はない。
 彼は、未来に過剰な期待をしていないし、
自棄になっているとか諦めたような悲観的な感じでもなく、
どんなときも一生懸命マンガを描き続けている。そんなシーンがとても多い。
戦争で失った左手のことなど ひょっとすると本人でさえ
うっかりして忘れてしまうような大らかなマンガ家水木しげる役を
向井理君が、ひょうひょう(飄々)とした感じで好演している。
『そげだな』『あんたも飲むといい(コーヒー)』『生きとる人間には同情せん』
『自分をかわいそ(う)がるのはつまらんこと』鳥取弁で。
『そげですね』夫を信じてひたむきに応援するおっとりした女房もいい。
朝の台詞を 日中ふっと思い出すことがある。

原作の本のなかで、『終わりよければすべて良し』と布枝さん(女房)は言っている。
現在、ご高齢なお二人は、当時の苦労を振り返り今の幸せを噛みしめておられる。
私の2倍くらい生きている。

で、今。

こうなるために今日まで私は頑張ってきたんだろうか?
まだまだ、終われない。
そんな状況にいる。

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